活況のシルバーウイーク 楽天予約状況、国内200%、海外100%の増加
今年の秋は最大で9連休となるシルバーウイークが旅行需要を押し上げる。楽天トラベルの9月19―26日の宿泊旅行予約状況(7月22日時点)によると、国内旅行は前年同期比200.8%増、海外旅行は同99.3%増と大きな伸び率を記録。秋休みの旅行市場は活況となりそうだ。前年同期からの伸び率による国内旅行先ランキングの1位は和歌山県で同615.8%増と驚異的な伸び。今年迎えた高野山開創1200年や、来年の大河ドラマ「真田丸」の舞台となるなど話題の豊富さや、南紀白浜アドベンチャーワールドの双子パンダ人気などが注目を集めての結果となった。
2位の滋賀県は同527.3%増で、彦根市の「井伊直弼公生誕200年祭」などのイベントや相次ぐ周辺の高速道路開通でアクセスが向上したことが寄与。3位は伊勢志摩サミット開催が決まった三重県で同484.5%増、4位は北陸人気の高まりから福井県で同423.6%増、5位は日光東照宮400年記念式年の栃木県で同400.9%増と、軒並み大きく飛躍している。
予約ピークは20日で、連休前半の19―23日は前年同期比で約4倍、後半の24―27日は同55.5%増となっている。
一方、低迷が叫ばれる海外旅行も堅調に推移。伸び率ランキングでは1位マレーシアが同738.7%増、2位タイが同292.8%増、3位インドネシアが同272.0%増と、トップ3を東南アジアが占めた。4位は台湾で同242.0%増、5位は香港で同220.9%増。やはり近隣アジアが人気を集めている。