プレミアムな閑散期-北海道の取り組み(2) 商品化促し道央偏重の解消も
「北海道プレミアム旅行券」は7月31日から発売。道内観光客、道外観光客、外国人観光客向けの3種類があり、このうち道外観光客を対象とした旅行券には旅行会社が造成販売する北海道ツアーの購入に限定した券も設定した。大阪や東京で旅行会社に説明
3種類合わせた合計額は、全国の自治体が販売する旅行券と比較してかなり多い総額30億円に達する。ツアー購入に限定した道外客向け旅行券には6億円、外国人客向けには3億円を予定している。
大阪市内のホテルで7月16日に行われた説明会では、旅行会社の担当者に向けてツアー限定の「北海道旅行商品造成・販売支援」の説明に多くが費やされた。
大阪で開かれた説明会
対象となるツアーは、北海道プレミアム旅行券運営事務局の事前認定が必要で、認定条件は(1)新千歳空港を除く道内空港を片道以上利用していること(2)2泊以上の宿泊を伴うこと(3)ツアー各日に「北海道プレミアム旅行券」取扱施設として登録された宿泊施設、観光・体験施設の利用がそれぞれ1カ所以上あること(4)参加者に対しアンケートを実施すること。申請は7月下旬より受け付ける。認定ツアーを1本以上造ると、既存の募集型北海道ツアーも旅行券の利用可能商品とする。認定ツアーの販売期間は9月1日出発から来年2月29日帰着まで。
事務局は7月下旬から全国紙などで告知し、1枚当たり額面1万円に対し6千円で売り出す。ローソンで1人5セットまで購入でき、ツアー1泊あたり1枚が使える。例えば道東4泊5日1人15万円のツアーだと、4枚まで旅行券が使えるので、実際の負担額は13万4千円になる。
(トラベルニュースat 15年7月25日号)
→プレミアムな閑散期-北海道の取り組み(3) 旅行会社巻き込み魅力発信に続く
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