ゆのくに天祥が取り組む「強い宿づくり」 リョケン旅館大学セミナー(1)
リョケン(佐野洋一社長)は7月13―14日の2日間、石川県山代温泉のゆのくに天祥で通算155回目の旅館大学セミナーを開いた。108人が参加した。冒頭、佐野社長は「今回、お話しいただくゆのくに天祥さんは、1998年以降、客室の改装を行いすべての部屋が新しくなっている。品質重視の経営の話は皆さんのお役に立つと思う。明日は現状打破の具体策を事例を挙げて紹介するので、旅館経営はどうあるべきかを考える機会にしてほしい」とあいさつ。
セミナーは「『ゆのくに天祥』が取り組む強い旅館づくりの戦略と実践方法」をテーマとして実施。ゆのくに天祥の新滝英樹社長が「強い旅館づくり―その戦略と経営の舵取りとは」、新滝顕人常務が「個人客から団体客まで取り組む営業戦略」と題し講演した。
新滝社長は「会社経営において判断業務は部課長でも可能だが、決断業務は経営者にしかできない。判断ミスという言葉は聞くが決断ミスという言葉はあまり聞かない。それだけ経営者の決断は会社の存続や業績に直結している」「どのような優良企業でも自己変革を怠れば没落する」。
また「消耗戦的経営から脱却し、グループ・ファミリー客を中心にリーズナブルな料金で宿泊・日帰りの様々な『集いの場』として利用してもらえる高品質旅館を目指している」と話した。そのため多様な顧客に対応するよう「金太郎飴的な客室ではお客様に選択されない」とし、現在26のタイプの違った客室を用意している。
→ゆのくに天祥が取り組む「強い宿づくり」 リョケン旅館大学セミナー(2)に続く
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