官民連携で観光立国-観光庁・神戸でセミナー(2) 神戸は「住みたいまち」に
自民党観光立国調査会会長代理をつとめる盛山正仁・衆議院議員は特別講演として、2020年に向け、ユニバーサルデザインの観点を採り入れるなど旅行者の立場に立った政策の重要性を説いた。トリップアドバイザーの原田(劉)静織社長は、世界有数の口コミ観光サイトを運営する経験から、口コミ分析を使った訪日観光振興を解説。「どう伝えるか、旅行者目線で考える、データ活用で戦略検討の3点を意識してほしい」と話した。
神戸市の久元喜造市長は目指している神戸の観光像を紹介。久元市長は異国情緒やおしゃれなど洗練されたまちのイメージから、来訪者が何度も訪れることで親しみを感じ、「住みたい」に変化するまちを描く。「『1回行ったらいい』ではなく『観光の魅力の先に居住の魅力』を感じることが理想。神戸の奥深さが旅行者を揺さぶるのです」。
これを踏まえ、居留地など異国文化を代表とする「生活」が歴史上根付いているのが神戸の強みだとして、「ライフスタイルなど無形価値が地方集客の切り札の1つになります。神戸は先の時代を見越して長続きする観光、居住につなげたい」と力説した。
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