日本文化に親しむ プリンセス・クルーズ、16年日本発着は17コース
米国のクルーズ会社プリンセス・クルーズは2016年の日本発着クルーズを販売している。設定は4―10月催行の横浜・神戸発着の全17コース、22出発日。ダイヤモンド・プリンセス(11万6000トン、定員2706人)の5―12日間のクルーズは、油津(宮崎県)、高知(高知県)、八代(熊本県)、の3港を新たな寄港地に加え、世界遺産を訪れる旅や、阿波踊りなど祭り、三重熊野の大花火など日本文化に親しむ新コースも用意した。
また、室蘭など北海道各港やコルサコフ(ロシア)に寄港する北海道周遊コースのほか、日本国内・韓国、沖縄・台湾、瀬戸内クルーズなど多彩なコースを設定。5―6日間のショートクルーズは長崎・釜山コースなど4つのプランがある。
同社のジャン・スワーツ社長は「日本には伝説や伝統を持つ史跡や寺社、素晴らしい景観など訪れるべき場所が多い。日本各地に点在する観光地を訪れるには船旅は最適な方法だ」と話している。
販売を手がけるカーニバル・ジャパン(木島榮子社長)はこのほど大阪市内で開いた商品発表会で、「16年の日本発着クルーズはお客様の要望に応える魅力ある商品。旅行会社にとっても販売しやすくなった」とアピールした。
発表会では16年の日本発着クルーズのポイントとして、(1)客室カテゴリーを従来の25からスイート7種、ジュニア・スイート以下7種に再設定し、乗客と旅行会社の理解を容易に(2)パンフレットに正規クルーズ料金と早期割引適用代金を併記(3)ミニスイートの名称をジュニア・スイートに変更(4)ジュニア・スイートと海側客室料金を10%値下げするなど販売しやすい設定に―を挙げた。
また、外国客船として最大規模の日本発着クルーズという強みを生かした各コースを紹介。日本発着クルーズは訪日外国人にも人気が高まっており、今回のコースのなかでも「本州・四国・北海道 美しきニッポン発見と韓国9日間」の集客が期待されているという。