鉄道旅行で地域盛り上げ JR旅連西日本・総会
JRグループ協定旅館ホテル連盟西日本地域本部(田岡茂会長=城崎温泉・但馬屋)の通常総会がこのほど、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で開かれた。エリア内の観光素材開発に取り組み販促活動を行うほか、昨年度に続き大阪ステーションシティで10月に行われるフラワーアートミュージアムに協賛することを決めた。田岡会長はあいさつで「エージェントと違い直接的な送客はありませんが、地域は間違いなく盛り上がります。よりよいパートナーシップを構築したい」と、JRと連携した地域開発の意義を強調した。
JR西日本営業本部の室博副本部長は、西日本各方面でキャンペーンを行った戦略が奏功していることを報告。特に北陸新幹線については「大阪から北陸方面の特急利用も前年の105%」と開通効果が広く波及しているとした。
インバウンド向けの施策「西遊紀行」などによって外国人向け企画乗車券の目標枚数60万枚を昨年に3年前倒しして達成したことや、50歳以上を対象にした会員制の旅クラブ「おとなび」について「伊藤蘭さんと行くツアーを今年の目玉にして、早いうちに会員数を100万人にしたい」と意気込みを示した。
さらに17年に運行を開始する「トワイライトエクスプレス瑞風」について、沿線の土産や食の開発を「皆さんと一緒にやっていき、エリアおこしをしたい」と話し、協力を呼びかけた。
JR旅連本部の渡邉宗夫会長は、他地域への研修事業を推奨し「JRを使った観光を推進しましょう」と述べた。