京都に訪日観光の新拠点 JTB西日本と京阪、「KTIC京都」開設
JTB西日本(光山清秀社長)と京阪電鉄(加藤好文社長)は6月1日、京都市下京区の京都タワー3階に「関西ツーリストインフォメーションセンター京都(KTIC京都)」を開設した。初日は京都市の門川大作市長や舞妓さんらが駆けつけ、訪日外国人観光客向けの新しい拠点のオープンを祝った。KTIC京都は、英語や中国語を話すスタッフが常駐し、観光や交通情報を提供するほか、宿泊施設の予約やオプショナルツアーを販売する。広さ約60坪のセンター内には、ムスリム向けの礼拝スペースや12通貨に対応した外貨両替、無料インターネットなどのコーナーがある。加えて、手荷物を一時預かったり、市内の旅館やホテルに荷物を有料で配送するサービスも行い、手ぶらで京都のまち歩きを楽しんでもらう。
カウンターでは多言語で多様なサービスを提供
オープニングセレモニーで光山社長は「日本人と外国人が一緒に参加する京都発着のツアーなども充実させ、ワンストップでサービスを提供していきたい。地元企業の物販を含めた外国人とのマッチングの機会を提供することも、このセンターの役割です」。加藤社長は「ここで情報を得たお客様が京都タワーの最上階に上がり京都市内を一望してから観光に出かける。新しい観光スタイルを定着させたい」と話していた。
鏡開きでオープンを祝う
このあと、関係者で鏡開きを行い、さっそく訪れた外国人観光客らに日本酒を振る舞った。
JTB西日本が運営するKTICは大阪・心斎橋や関西国際空港に次いで3カ所目。3拠点の連携を深め、面としてのサービス構築に取り組む考えだ。京都では月間1万人、初年度10万人の利用を見込んでいる。