OATA魂は揺るがず 新三役が現状、未来を語る(1)
協同組合大阪府旅行業協会(OATA)は3月末に開いた総会で、理事長に徳原昌株さん、副理事長に前田栄次さん、専務理事に鈴木隆利さんを選出した。新三役にOATAの現状、今後について話してもらった。充実の2年間を今年度につなげる
―この2年間のOATAを振り返っての感想を聞きたい。
徳原 理事全員がそれぞれの持ち場で最高の仕事をしていただいたおかげで2、3年前から出ている大きな不良債権の問題に対して僕はかかりっきりで仕事ができた。各部署は副理事長と専務理事にみてもらい事業を進めてもらった。そういった意味でこの10年で最強の理事が集まった充実した2年間だった。
徳原 昌株さん理事長
―2年間の成果を具体的にあげると。
徳原 成果となるとむずかしいが、まず挙げることができるのは支部再編だろう。5支部から4支部になりバランスの取れた支部体制になった。
もうひとつはクーポン保証事業利用分量共済積立金の新設だ。積立金は積み上げも順調に増えているので、OATAクーポンの信用度、信頼度については揺るぎないようになったと思う。
―確かにここ数年の総会では、債権に関する発言が多くなっている。この債権についてどのように思っているのか。
徳原 これまで破産の整理で弁護士が入った場合、その段階で回収をあきらめてきたわけだが、今は破産の過程を調査し相手の弁護士に言うことは言う。破産者に対しても別の角度から詰めるところは詰めて回収できるよう努めている。
本来、入会10年以上の組合員は、保証人は社長1人になっているが、問題を起こした組合員からは別個に追加保証人を取るようにした。そのため破産裁判に入っても別の保証人からも債権が取れるようになり、思った以上に回収を進めることができた。
そういった経過を総会などの席上で話しているので、受入施設だけでなく組合員自身も安堵されたように聞いている。
―理事として2年間はどうだったか。
前田 理事長が言われるように、前期は最高の理事が集まったと実感している。不良債権の回収もこれまでにはない取り組みを行っており、僕も今期の副理事長として理事長をしっかりと支え、OATAの活性化のため尽力したい。
鈴木 僕も同じ意見だ。前期の理事は全員適材適所で仕事をされたと思う。毎月初めに発行していた組合報「パイプのけむり」も4月からOATAネットワークシステムから取り出せるようになり、郵送での配布をやめた。
大阪の旅行業に関わる組織としては唯一、除菌機販売の代理店になったことも成果のひとつだ。またこれまで5口未満の出資金しか支払っていなかった組合員が12社あったが今は1社だけとなり、99%の達成率となったことも大きな一歩。
新規入会についても前期では3社が入会。今ももう1社入会待ちになっている。今期も4社の新入会を目指すが達成できると思う。今回三役と7人の理事さんで前期に負けないよう頑張って、OATAを日本一の組合にしたい。
→OATA魂は揺るがず 新三役が現状、未来を語る(2)に続く
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