道後で山鹿灯籠踊り 交流深く春まつりで披露/愛媛
愛媛県松山市の道後温泉で春の訪れを告げる「道後温泉春まつり」が3月19―23日の5日間、道後温泉本館や商店街周辺で開かれた。20―21日には、熊本県山鹿市から山鹿灯籠踊り保存会の地方(じかた)や踊り手ら11人が山鹿灯籠踊りを披露した。道後温泉と山鹿温泉の関わりは深い。道後温泉本館と山鹿温泉・さくら湯の設計施工は松山藩の城大工棟梁の坂本又八郎だった。夏目漱石は松山中学で教べんをとった後、熊本市の第五高等学校に赴任し修学旅行でさくら湯に入浴した。こうした歴史的な縁で2温泉は交流を続け、山鹿市からは2013年の道後温泉夏まつりに初めて参加し今回で2回目となる。
道後温泉本館前で披露した山鹿灯籠踊りは毎年8月15、16日の祭りで披露され、全国から約20万人が訪れる伝統行事。なかでも千人灯籠踊りは、金灯籠を頭に乗せた1千人の女性らが幾重もの輪になって優雅な踊りを舞うことで知られる。
道後温泉本館前で優雅な踊りを披露
山鹿市の担当者は「今後も継続して交流を図っていきたい」と話していた。
道後温泉春まつりは期間中、温泉の恵みに感謝する湯祈祷や献湯祭のほか、お茶会や餅まきなど様々なイベントを実施。観光客を喜ばせた。