訪日客万来(2) 外国人旅行者の利便拡大
HISは4月4日、訪日外国人専門フロア「大阪・ツーリスト・インフォメーション・センター」を商業施設の心斎橋オーパ8階に開設した。宿泊施設の予約、大阪や京都など関西圏のオプショナルツアーの販売、両替なども行う。家電量販店やドラッグストアも併設している。「ワンストップ」でサービス提供
センターの広さは、訪日客専門フロアとしては日本最大級の約300坪。HIS初の訪日観光客向け専門店舗で「訪日外国人客がワンストップで買いたい、やりたいことができる場所」(平林社長)の機能を持たせた。英語、中国語、韓国語、タイ語の4言語で対応する。
フロアの中心には300人が座れるラウンジを設け、インターネットやWi―Fi、プリンターが無料で利用できる。団体旅行客の利用も受け入れる。
カウンターでは様々な要望に応じる
案内所の機能としては、関西の主要観光施設のパンフレットやマップを多数用意しているほか、宿泊施設やレストランの予約、手荷物預かり、外貨両替、関西スルーパスなど鉄道パスを販売する。京阪神や高野山、奈良方面へのオプショナルツアーはエンターテインメントや文化体験など約100種類の商品をそろえた。ラインナップは順次充実させていくという。
また、ドラッグストア「キリン堂」や家電量販店「ラオックス」をはじめ、お菓子や化粧品など専門店8店舗をテナントして招致。ショッピングも楽しめるようにした。
フロア全体で月に1万人の来場者と1億円の売り上げを目指す。
4日のオープニングセレモニーで平林社長は「関西は日本を象徴する観光素材が豊富。訪日外国人客のニーズを汲みとって運営していきたい」と話し、HISグループの海外店舗などとも連携し訪日外国人事業の発展に意欲を示した。
4月から大阪観光局の理事長に就任した元観光庁長官の溝畑宏さんは「日本でトップレベルの案内所として、大きな風を起こしてほしい」と期待していた。
平林・HIS社長を中央にテープカット
(トラベルニュースat 15年4月10日号)
→訪日客万来(3) JTB西日本は関空に案内所に続く
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