訪日旅行消費総額は43%増 2014年の年間値確報
観光庁は2014年の訪日外国人旅行者の消費動向調査の年間値の確報を発表した。訪日外国人旅行消費の総額は前年比43.1%増の2兆278億円、1人あたりの旅行消費額は同10.6%増の15万1174円でいずれも過去最高を記録した。大幅な増加は、訪日客が続伸し1300万人を突破したことに比例。総額は前年と比べて6千億円超も増加し、訪日客消費が国に与える経済効果の大きさが如実に示された結果と言える。
国別の消費額は1位が中国で同102.4%の5583億円。全体の27.5%、4分の1超を占め、訪日市場における存在感はより大きくなった。2位が台湾の3544億円、3位が韓国の2090億円。そのほかでは台湾やタイ、マレーシアなどが大きく増加した。
旅行消費額を費目別にみると、買い物費7146億円が全体の35.2%を占めてトップとなり、前年1位の宿泊費を抜いた。次いで宿泊費6099億円、飲食費4311億円、交通費2181億円。もはやショッピング・ツーリズムは訪日観光のメーンストリームになったともいえる。
国・地域別の費目別1人あたり旅行消費額を見ると中国の買い物代12万7443円の突出ぶりが目立ち、先ほどの春節で見られた"爆買い"が数字で裏付けられた格好だ。