甑島「長目の浜」が国天然記念物に指定/鹿児島
鹿児島県薩摩川内市の甑島列島にある「長目の浜」が3月10日、国の天然記念物に指定された。文部科学省が文化財保護法に基づき告示した。名称は「甑島長目の浜及び潟湖群(せきごぐん)の植物群落」。長目の浜は上甑島にあり、島の北西部の山裾が太古から風波によって崩れ造られた幅50メートル、長さ約4キロの砂州。「甑四湖」と呼ばれるなまこ池、貝池、鍬崎池、須口池といった湖沼群が広がり、貝池には30億年前の微生物「クロマチウム」が現在も生息するなど学術的な価値も高い。観光スポットとしても知られ、展望所からの景観は風光明媚で、自然の神秘を伝えている。
また、3月16日には甑島全域が国定公園に指定されることが見込まれている。