北陸新幹線で多彩なルート 新潟県が大阪でプレゼン(1)
「うまさぎっしり新潟」観光商談会が2月10日、大阪市北区の大阪第一ホテルで開かれた。3月14日の北陸新幹線金沢開業まであと1カ月に迫り、関西の旅行会社に近くなるうえ多彩な周遊ルートの造成が可能な新潟の旅をアピールした。新潟県観光協会の高橋正会長は、北陸新幹線に試乗し「素晴らしい列車で、上越妙高―糸魚川間は特に素晴らしい景色でした」と絶賛。「新幹線開業に合わせてまい進したい」と、改めて決意していた。
北陸新幹線を起点として、県内の回遊性が高まる。佐渡へは、直江津―小木間に佐渡汽船の高速カーフェリー「あかね」が4月21日に就航する。運航時間はこれまでより1時間短い1時間40分。1日2往復し、GWや夏休みは増便する。一等、二等合わせて672席あり、事前予約制の全席指定になる。同汽船の山中一秀旅行販売部長は「帰路は両津―新潟航路で、上越新幹線を使ってはいかがでしょうか」と提案した。
3年に一度開かれる大地の芸術祭は7月26日―9月13日。アートを道しるべに里山をめぐるスタイルで、今年で6回目になる。花角英世副知事は「関西の人にとっては瀬戸内国際芸術祭が馴染みかもしれませんが、こちらが本家です」と芸術祭の企画商品化を促した。
3月には妙高戸隠連山国立公園も誕生する。上信越国立公園から分離独立するもので32番目の国立公園になる。県産業労働部の田村定文局長は「オーストラリアやイギリスからのスキーヤーが増えています」とし、これを機にさらに国際山岳リゾート化を期待した。
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