北陸新幹線で多彩なルート 新潟県が大阪でプレゼン(2)
新幹線開業で在来線の観光列車が充実する。金沢―新潟間には特急・しらゆきが登場。両区間を最速3時間7分で結ぶ。北陸新幹線・上越妙高―上越新幹線・長岡を結ぶ地酒がテーマの列車・越乃Shu*Kuraは今シーズン3月14日から運行を始める。十日町―長野にはジョイフルトレイン・おいこっと、直江津―越後湯沢には日本初のシアタートレイン・ゆめぞらも。JR東日本新潟支社の中村浩之営業部長は「北陸新幹線金沢開業で、列車や観光タクシーなど様々な組み合わせで多彩なコースが造成できます。昨年のDCを機に現地の受入態勢も充実しています」。
また、新幹線開業に伴い在来線の3セクとして誕生するえちごトキめぎ鉄道も沿線の観光開発に力を入れる。ハイデッカー型のリゾート列車を来春に投入するほか、イベント列車も走らせる。佐藤章総務企画部長は「今年10月にNGT48がデビューし、新潟が新たなアイドルの聖地になるチャンスです。来年2月には越後湯沢でアルペンスキーのワールドカップが開かれます」。
さらにJR西日本営業本部の水田雅博担当部長は「関西ではまだまだ北陸新幹線の認知度は低いのが現状です。新潟、長野、軽井沢が1本でつながるイメージの宣伝を展開し、関西と新潟の交流拡大を促したい」。
このあと県内市町村が個別にプレゼンする商談会を経て、県旅館ホテル組合が全県で展開する「にいがた朝ごはん」「にいがた地酒の宿」を体験する北陸新幹線開業キックオフパーティーが行われた。
同組合理事長で県観光協会の野澤幸司副会長は「朝ごはん、地酒の宿の取り組みで昨年、観光庁長官表彰を受賞しました。オール新潟で取り組んだことに対して称号をもらったものだと思っています。新潟の食、酒をじっくり味わってほしい」。
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