中部横断道見据え 山梨県、沿線の観光素材を紹介
山梨県とやまなし観光推進機構はこのほど、大阪市北区のマイドームおおさかで観光説明会・商談会を開いた。県内を南北に縦断する中部横断自動車道の開通を見据え、沿線地域の観光素材を中心にアピールした。中部横断道は、静岡市と長野県小諸市を結ぶ延長約132キロ。山梨県内では南部町、身延町、富士川町、市川三郷町、南アルプス市、甲斐市、北杜市を通る。一部区間は開通しているが、新東名道の新清水JCTと中央道の双葉JCT間は2017年度に全通する予定。
沿線の素材紹介で、県最南端に位置する南部町は富士山の眺望が美しい長者ヶ岳や福士川渓谷のハイキング、身延町は日蓮聖人の御廟所や宿坊の宿泊体験を紹介。富士山の西麓にある富士川町は冬の早朝に見られるダイヤモンド富士や初代市川團十郎ゆかりの歌舞伎文化公園をアピールした。
また県庁舎別館に4月オープンし、村岡花子や石橋湛山ら山梨ゆかりの人物にスポットを当てた山梨近代人物館、4月3―5日には甲府市で戦国絵巻・信玄公まつりが開かれる。7年に一度の甲斐善光寺御開帳は4月5日―5月31日に行われ、期間中に30万人の参拝者を見込む。
県観光部の赤池隆広次長は「リニア中央新幹線の開通を控え、昨年春にオープンしたリニア見学センターにはこれまでに23万人がお越しになりました。昨年夏には道の駅富士川もオープンし、平成28年夏には富士山世界遺産センターの開設も控えています。こうした新施設も生かしながら山梨県への誘客をすすめていきます」と話した。