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三世代が楽しめるリゾート地へ 矢島義拡さん(池の平ホテル&リゾーツ社長)(2)

三世代が楽しめるリゾート地へ 矢島義拡さん(池の平ホテル&リゾーツ社長)(2)
創業時から三世代のお客様にお越しいただくということにこだわりを持っていますが社名変更後、お客様からも「家族で来てよかった」「今度は3泊したい」というような声を多くいただくようになりました。ご年配、子どもたちなど三世代にお越しいただける魅力づくりをこれからも進めていきたいと思います。最近ではご年配の女性客も増えており、バイキングの方がいいというお客様も数多くいらっしゃるようになりました。白樺湖をリゾート地として発展 先月のお客様のアンケートで、次のようなお声をいただきました。「時代に残されず、長所を生かしながら進化しているのであろうと共感できる。継続継承し、宿泊・リゾート業の、温故知新の見本となり得るご活躍をお祈りすると共に、子供の成長に合わせまた訪れたいと思っています。ハイグレード、ハイレート、ハイソサエティーだけが理想ではないと、改めて教えていただける貴宿に感謝しております」。本当にありがたいお声でした。まさにこのようなお声をいただくために、「またお越しくださいませ」というお約束をいつまでも果たせるように、これからも仕事ができればと思っています。 ―昨年の11月に旅行業免許を取得されました。 リゾート地を目指すには滞在という部分が重要になってきます。そうなってくると、私どもの施設や白樺湖だけでは、お客様のご要望にお応えしきれません。周辺地域の観光を含めた着地型の提案を図れるように免許を取得しました。 また懇意の旅行会社様には、この地域ならではの商品をパッケージ化しご提供したいと思います。私たちの強みはこの地に根付いて商売をしていることです。外資や大資本のように儲けたらまた別のところへという発想がありません。 寒冷地でしか育たないアカシアの木を北海道の帯広から持ってきて15年前から植え始めました。秋にはイチョウの葉が透明になったようになり、黄金色になります。私たちは黄金アカシアと呼んでいますが、お客様に非常に喜んでいただき、旅行会社の商品にもなっています。こういう長い時間をかけた商品を造り、お客様へのご提供はもっとできるはずです。 着地型商品はこの取り組みも含めたものだと理解していますが、これに携わる社員を見守り、また周辺地域でも一つの素材を扱っている人がそれで生計を立てることができる、企業なら採算が合うように育てていかないと長続きしません。 白樺湖を眼前に望む池の平ホテル スイスのツェルマットは、短期滞在のホテルで6千人を、また、長期滞在のコンドミニアムで同様6千人を収容できますが、人口も6千人。その方たちが観光客をもてなす仕事を持っているんですね。将来的には白樺湖もツェルマットのような観光地を目指したいと思います。環境やロケーション、規模からするとちょうどいい場所です。 白樺湖は蓼科とともに1970年代、別荘地として栄えました。首都圏や中京圏からのアクセス、適度な距離感、過ごしやすさといったものが背景になって、別荘地になったわけです。そうでないと成り立ちません。その土地だからこその魅力を探っていく努力は必要でしょうね。 →三世代が楽しめるリゾート地へ 矢島義拡さん(池の平ホテル&リゾーツ社長)(3)に続く 1 | 2 | 3
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