15年は明るい一年に-JTB旅行動向見通し(2) 訪日客は1500万人視野
トピックとしてはやはり新幹線開業の北陸に注目。金沢―和倉温泉を結ぶJR七尾線などに観光列車が登場し、「新幹線の先」の楽しみを提案する。近年の観光列車ブームは今年も続きそうだ。平成の大修理を終えた姫路城や世界遺産登録の富岡製糸場、開創1200年の高野山など世界レベルの歴史素材に話題性があるのも今年の特徴。海外旅行は円安や近隣諸国との関係悪化で減少しているが、今年は同0.4%増の1700万人と少し持ちなおす。
燃油サーチャージの減額や国交正常化50周年の韓国、首脳会談開催の中国と関係改善への期待が後押しする。羽田ハブ機能強化や成田にLCC専用ターミナルが完成するなどプラス点は多い。方面別では増便・新規就航効果の東南アジアが人気。
訪日旅行の勢いはとどまることを知らず、同13.0%増で1500万人到達を予測。円安が続き、ビザ緩和効果もあるなどマイナス要因は特に見当たらず、伸長は続くとみる。受入体制の整備も進んできており、2020年に向け、国を挙げての取り組みが成果をさらに発揮する1年になる。
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