新日本海フェリー、新造船「すずらん」をお披露目
新日本海フェリー(入谷泰生社長)は6月20日、福井県・敦賀―北海道・苫小牧航路に新造船「すずらん」を就航させた。これを前に同15日には、大阪市港区の大阪港・天保山岸壁で同船の内覧会を開催。関西を中心とする旅行、貨物など主要取引先関係者ら約630人が参加した。同船は就航を前に大阪港に寄港。16日は一般招待客向けの内覧会も開催し、抽選で選ばれた5千人が参加した。
大阪港・天保山岸壁で真新しい船体を披露
入谷社長は「シーズンを間近に控え、個人客も団体客も順調です。年々、船旅を楽しむ人が増えています。ぜひ今夏は新日本海フェリーで北海道へ」と話している。
内覧会は18日に苫小牧、19日に敦賀でも開催された。
「すずらん」は、7月1日に同航路にデビューする「すいせん」とあわせて造船。同型船で、全長224.5メートル、幅26メートル、総トン数は約1万7千トン。ハイブリッド型ポッド推進システムを採用し29.4ノット(時速54.4キロメートル)のスピードを誇り、従来船に比べて二酸化炭素を約25%、窒素酸化物の排出量は約40%削減するなど環境にも配慮した。船内設備では寝台対応で居住性を高めたほか、トラックの積載能力も向上させた。旅客定員は613人。
船内の吹き抜けロビー