修旅に人気の宿・石切温泉ホテルセイリュウ(1) ものづくりの魂伝え
立地、地域資源、サービスの価値を高めて年間1万2千人の修学旅行生を受け入れているのが、大阪と奈良を隔てる生駒山の麓に建つ石切温泉ホテルセイリュウ。立地の良さは、奈良や京都、大阪など関西の主要観光スポットへ貸切バスで30分圏内という際立った利便性にある。修学旅行の宿泊場所として多くの学校に支持されている大きな要因だ。
玄関は修学旅行で訪れた小学生たちで賑やかに
もうひとつの強みは、専門性の高い中小企業の町工場が集積する大阪府東大阪市にあるということ。人工衛星「まいど1号」の仕掛け人である青木豊彦社長が経営するアオキ、銅鐸の復元に成功した船舶バルブのメーカー上田合金などオンリーワンの製品を作り上げる工場が多い。
こういった航空機部品や金型製造をはじめとする先端技術の話を聞き、銅鐸磨き体験など日本の発展を支えるものづくりの現場を体験、体感することもできる。その推進母体になっているのが「一般社団法人大阪モノづくり観光推進協会」。同ホテルの土方啓詔社長が会長を務める。
土方社長は「ものづくりの現場で働くことの大切さや楽しさを通して得た感動を心の宝物として持って帰ってもらいたいですね」と、修学旅行生の思い出づくりに力を入れている。
→修旅に人気の宿・石切温泉ホテルセイリュウ(2) 思い出づくりへ受入体制整備に続く
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