学生が旅行会社に研究活動発表 関西観光教育コンソーシアム
観光教育に関わる大学で組織する関西観光教育コンソーシアムはこのほど、阪南大学あべのハルカスキャンパスで学生活動成果発表会を開いた。旅行会社ら約50人に日々の研究成果や取り組みを紹介した。同コンソーシアムは観光教育の発展を目指すことを目的に昨年8月に発足。現在、大阪学院▽大阪観光▽大手前▽神戸海星女子学院▽神戸夙川学院▽神戸山手▽阪南▽プール学院▽立命館▽和歌山の10大学と、大阪国際大学国際コミュニケーション学部、京都文教大学総合社会学部、追手門学院大学地域文化創造機構が正会員として参画している。
発表会は今回で2回目。学生ならではの観光に対する新たな視点を知ってもらうことで、学生と旅行会社の交流の場にしようと企画した。
事務局長の和歌山大学観光学部の廣岡裕一教授は、発表会について「各大学の活動内容の違いを比べてもらえる場。旅行会社、大学双方の現場担当者が顔を合わせ新たな関係構築につながることも期待しています。前回の発表者が就職につながった好例も出ています」と意義を強調する。
この日は11大学が発表。京都文教大学は宇治茶の魅力を学生目線で発信する「宇治☆茶レンジャー」の取り組みによる地域おこし、大阪観光大学は郊外のまちをドラマやアニメの舞台として活性化させる「サブカルチャー・ツーリズム」の有用性を提案するなどバラエティに富んだ。
学生がプレゼン
廣岡教授はコンソーシアムについて「まとまって活動することで大学の実益につながる何かの創出、観光系大学の新しい道を模索できれば」とも話す。半年に1回ほどイベントを行う計画で、次回は12月14日を予定している。