冬の楽しみはミカンと梅林 和歌山県田辺市
和歌山からJA紀南の梅田佳史さん、田辺市観光振興課の武森大樹さん、中紀バス大阪営業所の近藤政幸さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、ミカン、梅など冬の素材をアピールし旅行商品化を訴えた。和歌山県のミカン産地は全国的に有田地域が知られるが、田辺市産は品種の豊富さと多様な栽培方法でファンが多い。特に「木熟みかん」は、通常の収穫時期より長く樹にならしたままで高い糖度を実現した栽培方法。標高200―300メートルの斜面で霜が降りない特性を生かしたこの地域ならではのミカンだ。12月1日から翌年の1月15日まで、木熟みかんの収穫体験も受け入れている。
梅田さんは「糖度と酸味が絶妙なバランスで、著名な方のお取り寄せも少なくありません。ミカン園からは白浜の海も一望できます」。体験は試食や土産付きで1人700円。最大で一度に100人程度受け入れられるという。
もう一つ、梅田さんのお勧めは「不知火(デコポン)」狩り。2月中―下旬がシーズンで、観梅との組み合わせが可能だ。ひと目30万本とうたわれる「紀州石神田辺梅林」が近く、梅林の中を30分ほど散策すると梅の花越しに太平洋を望む展望台に行ける。
「梅林への道は狭いですが、バスの誘導は私がします。不知火狩りとセットでぜひ」と梅田さん。武森さんも「天空の梅林と呼ばれている絶景ポイントです。農家レストランの秋津野ガルテンも近いです」。不知火狩りの体験料は試食付きで1人850円。
近藤さんは、これら体験を盛り込んだユニット商品を企画造成した。「天然クエ料理や梅ジュースづくりなどを組み込んだコースもあります。ぜひご利用ください」。
和歌山県田辺市の皆さん