神迎祭や高津川、隠岐ジオ博 島根県が東京で観光説明会
「ご縁の国しまね」観光情報説明会がこのほど、東京・日本橋室町のビジョンセンター日本橋で首都圏のメディアを対象に行われた。県内を出雲、石見、隠岐の3エリアに分け、見どころやトピックスを紹介した。昨年、60年ぶりの平成の大遷宮が本殿落成でクライマックスを迎え、多くの来訪者が押し寄せた出雲大社。年間の参拝者数は統計のある1969年以降で過去最高の804万人にのぼり、島根県全体の年間の入込数も過去最高の3680万人(前年比26.1%増)を記録した。
説明会では県の担当者が情報発信に感謝を示しながら、出雲大社の平成の大遷宮については、本殿の修造は終わったものの、小さな社である摂社・末社の改修は2016年3月まで続けられていることなどを紹介し来訪を呼びかけた。
出雲大社を中心に今年も祭事が行われる。旧暦10月は出雲では神在月。旧暦10月10日には全国から出雲を訪れる八百万の神を迎える神迎祭が稲佐の浜・神楽殿で行われる。今年は12月1日に当たる。稲佐の浜に上陸した神々は「神迎えの道」を通り出雲大社へ。出雲大社では12月2―8日の期間、神在祭が行われる。
石見エリアの見どころといえば、世界文化遺産の石見銀山や石見神楽。しかし、今回は国土交通省の水質調査で4年連続で日本一の清流となった高津川(81キロ)を日本の原風景とアピール。高津川のアユのうまさ、住民が来訪者をもてなす縁側喫茶の紹介に力を入れた。
最後は隠岐エリア。昨年9月に世界ジオパークに認定されてから1周年を記念して9月1日―11月30日まで隠岐ジオ博を開催する。コバルトブルーの海や夕焼けをバックに隠岐の海に気持ちよさそうに浮かぶシーカヤックの写真を紹介しながら「ぜひ、隠岐でシーカヤック体験を」とアピールした。