病床機能を4分類へ 厚生労働省
厚生労働省の有識者検討会は、現行は2分類としている医療機関の病床の種別を機能ごとに4分類に増やすことを決めた。複数の慢性疾患を抱える人が増える超高齢社会への対応策の一環。医療機関が都道府県へ分類を報告する制度を10月から始める。現行の病床分類は「一般」と「療養」に大別されているが、急性期医療に偏りがちで、リハビリや在宅復帰支援が必要な高齢患者などに対応できていないことが課題となっている。新制度では、救命救急病棟などを持ち、検査や投薬の頻度が特に高い「高度急性期」、それに準じ、病状の早期安定を図る「急性期」、在宅復帰に向けた医療やリハビリを提供する「回復期」、長期療養が必要な「慢性期」に分類する。