【東京特派員】夏の日傘はくるっと回る 湯浅博
赤道に近いシンガポールの朝は、暑さと湿気で汗がまとわりつくから気分が悪い。シンガポール駐在のころ、出張のないときの朝は、必ずマラッカ海峡沿いの道を歩いた。当時のナザーン大統領もほぼ同じ時間に、警護官を伴ってゆっくりと海岸を歩いてくる。大統領に「グッドモーニング」と挨拶するのが日課になった。
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