西日本最大級の露天風呂をオープン 奥道後壱湯の守/愛媛
愛媛県松山市のホテル奥道後(坪内洋輔社長)は7月2日、西日本最大級の露天風呂「翠明の湯」をオープンした。ジャングル風呂をリニューアルした。これに合わせて屋号も「奥道後 壱湯の守」に改めた。翠明の湯は、敷地面積1508平方メートルに絹の湯や寝湯、岩湯など大小7種類の浴槽が配置されている。泉質はアルカリ性単純硫黄温泉で、PH9・4と肌にすべすべの質感が特徴。湧出量は毎分400リットルと湯量も豊富。美人の湯としてこれまで以上にアピールしていく考えだ。
大小7種類の浴槽を備える「翠明の湯」
オープンに先駆けて開かれた内覧会で坪内社長は「創業者の坪内寿夫が当館を建てて今年で50周年。その節目に翠明の湯をオープンし新たなスタートを切ることになった」とあいさつ。
また「2012年に民事再生に陥り、海栄RYOKANSの渡邉社長とご縁をいただいて本日を迎えることができた。坪内寿夫が残した源泉を守るという思いで新たな歴史をつくっていきたい」と話した。
あいさつする坪内社長
内覧会には愛媛県の中村時広知事、松山市の野志克仁市長も出席。
中村知事は「我々の世代にとってホテル奥道後は子どものころからの大事な空間。送迎バスはブラウン色で、当時からクーラーが付いていた。夏休みには3本立ての映画を見に来られた人も多いと思う」と先進性を称えた。次いで「今回西日本最大級の露天風呂を造られ、全国の人を魅了すると思う。今回のリスタートを心からお祝いしたい」と語った。
野志市長は「ホテル奥道後は松山市民にとって憩いと娯楽の場だった。今年は瀬戸内海国立公園制定80周年、道後温泉本館建設120周年、四国八十八カ所霊場開創1200年の3つが重なるとき。その時代に50周年を迎えられるのは不思議な縁。皆さんとともに松山の宝に磨きをかけて旅行客の誘致を図りたい」と話した。