来年4月に社団法人化 全旅協愛知県支部
全国旅行業協会愛知県支部(寺井一俊支部長、289会員)は6月6日、名古屋市のホテルキャッスルプラザで第41回通常総会を開き、来年4月に一般社団法人愛知県旅行業協会を設立することを決めた。寺井支部長がスムーズな議事進行を依頼するあいさつを行ったあと、全国旅行業協会本部の加藤正明副会長が登壇。「公益法人改革は最終段階を迎えた。本部を機軸として支部を受け皿とした一般社団法人をつくることになる」と説明したあと、昨今のツアーバス問題に言及した。「バス業界、旅行業協会とも我々が生命を預かる仕事であることを忘れているのではないか」と指摘し、今後のツアーではバス会社だけではなく旅行会社にも責任がかかってくると報告した。
今年度事業は旅行需要の喚起を図るための事業協力、販促施策の実施、全旅クーポン会への加入促進、愛旅協・協定会員連盟および愛旅協・協定案内所協力会の販売促進事業タイアップ、一般社団法人化に向けての準備などに取り組むことを決議した。一般社団法人化後の旅行業協会の事業については、年内に臨時総会を開いて決めることとした。
続いて行われた愛知県旅行センター(萩原敏和社長)の第41期株主総会で、萩原社長は「東日本大震災の影響などで旅行客の出足は伸びなかった」としたものの、愛知県の会員だけで全旅クーポンの販売額が8億1200万円(前年比101.5%)、旅行関連商品販売4300万円(同122%)の年間実績を残したことを報告。
さらに「愛知県は279社中80社と、全旅クーポンの利用率が低い。効率性や不便な点などの不満はあるかもしれないが、昨年から日本旅行との契約やJR団券などの支払いができるため、全旅クーポンをぜひ使ってほしい」と語った。
来賓として出席した全旅の池田孝昭社長は、4月からネット事業を始めたほか、6月には熊本に九州支社を設け「皆さんのために役立つ全旅を目指す」とした。
愛旅協・協定会員連盟の総会のあと合同で行われた懇親会では、愛知県観光をアピールするグループ「あいち戦国姫隊」の6人の"姫たち"と、ご当地女性アイドルグループ「OS☆U」がそれぞれ歌と踊りを披露し、参加者を楽しませていた。