山口線・山陰本線の全線運転再開キャンペーン/山口・島根
山口県、島根県、JR西日本は8月23日から、山口線・山陰本線の全線運転再開キャンペーン「ご縁を維(つな)ぐ山口・石見の旅」を展開する。昨年7月の局地的な豪雨災害で一部区間が不通となっていた山口線、山陰本線が8月中に相次いで全線開通することをアピールする。11月30日までの期間に、山口県と島根県石見エリアで多彩なイベントを実施するほか周遊きっぷを設定するなどし、両エリアへの誘客を促す。キャンペーンは、今年で復活35周年を迎えるSL「やまぐち」号の軌跡を写真や映像などでたどるギャラリー展を山口市菜香亭(8月1―31日)と津和野町今昔館(9月6―28日)で開催するほか、萩市では10―11月の土日に明治維新を学ぶ語り部の歴史講座、津和野町では毎土曜日にまちあるきツアーなどを実施する。新山口駅、東萩駅、長門市駅からは観光タクシー「駅から観タクン」(1台2時間6千円)を設定し、津和野駅からは観光巡回バス「ぐるりん号」(1周300円)を運行する。石見エリアでは石見神楽の定期公演が各所で行われる。
山口・萩・津和野エリアのJR線と路線バスが3日間乗り放題になるフリーきっぷもキャンペーン期間中に設定。秋芳洞や萩八景遊覧船など観光施設の入館料が割引になる。料金は、京阪神発で大人1万9千円。
山口線と山陰本線は昨年7月の豪雨で、橋脚が流失するなど大きな被害を受けた。懸命な復旧作業により順次復旧し、山陰本線は須佐―奈古間が8月10日、山口線は地福―津和野間が8月23日に開通、全線で運転が再開される。