5月の訪日客数は25%増の109万人 今年累計500万人を突破
日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)によると、5月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比25.3%増の109万7千人だった。今年これまでの累計も500万人を突破し年間過去最高のペースで推移している。5月単月としての過去最高だった昨年を22万2千人上回り、年間通しても単月として4月に次ぐ2番目を記録した。JNTOは好調の要因に、航空座席の供給量増や東南アジア諸国への査証緩和効果のほか、航空、旅行会社との共同広告、商品造成支援などが奏功したことを挙げている。
市場別では台湾、インドが年間通しての単月過去最高、中国、香港、タイなど東南アジア諸国、米国、カナダ、欧州諸国が5月の過去最高を記録。なかでも台湾は、同44.1%の28万2千人で、1―5月の累計で韓国を抜いた。韓国は4月の旅客船沈没事故が影響し、同14.6%減の19万5千人と大きく減らした。
一方で中国は同103.3%増の16万6千人と倍増。大型クルーズ船の寄港や航空路線の新規就航や増便が大きく寄与した。
今年1―5月の累計は同28.4%増の520万3千人となった。