海の京都・天橋立へ行く(1) パワースポットと体験
この夏から、関西で観光の地殻変動が始まる。7月に舞鶴若狭道が、今年度中には京都縦貫道が全通し、観光客の北への移動が加速しそうだ。特に北近畿の玄関口・京都府丹後地方への注目度がアップ。旅の中心となる日本三景・天橋立の風光明媚な景観に心打たれ、地域固有の文化、海・山・里の風情に心を癒す。この機会に、そんな「海の京都」の実力を体感する旅へ繰り出したい。神秘の景観と社寺めぐり
丹後観光の顔といえば、宮津市の天橋立。海に伸びる一本の松並木は日本三景の名に違わぬ美しさを見せる。国の重要文化的景観、特別名勝にも指定されており、京都府が掲げる府北部「海の京都」構想でも拠点的な役割を担う。
天橋立の神秘性はその景観に顕著に表れる。天橋立ビューランドから眺める「飛龍観」は願いを叶える如意宝珠を龍が授かり降臨する姿、傘松公園からの「昇龍観」は龍が天に昇る姿と、いかにもパワーに満ちていそうだ。
龍が降臨する姿「飛龍観」
加えて周辺には智恩寺のほか、天橋立神社、元伊勢籠神社、眞名井神社の「天橋立三社」、成相寺など神仏の気が充満するスポットが点在。パワースポットめぐりに最適の地といえるだろう。
丹後観光は天橋立を拠点にめぐりたい。天橋立、伊根町、与謝野町、京丹後市の各観光協会はこのほど、各地の体験プランをまとめたウェブサイト(http://tango.ocnk.net/)を協力して立ち上げた。たとえば天橋立では朝夜の釣り体験など、ここだけのプランがそろう。各地へ体験に繰り出してもよし、天橋立から軍港都市・舞鶴市を周遊してもよし。地域ブランド百花繚乱の丹後を思うがままに楽しみたい。
橋立大丸グループ【天橋立】
→海の京都・天橋立へ行く(2) 交通アクセスが向上に続く
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