【自作再訪】感じ取ってほしい前触れ 妹尾河童さん「少年H」
舞台美術家として活躍するかたわら、緻密なイラストとユーモラスなエッセーで知られる妹尾河童さん(84)。終戦から約半世紀をへて手がけた初めての小説『少年H』(平成9年、講談社)は340万部を超え、今も読み継がれるベストセラーだ。「大人も新聞もウソつきや!」。好奇心旺盛でやんちゃな主人公Hのせりふそのままに、終戦時に感じた疑問や憤りを次代に伝えようという気持ちが創作の原点になった。
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