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【九州の礎を築いた群像 西部ガス編(2)】「大衆との共存にはサービスしかない!」安左ヱ門の“お荷物”を再生したガス博士

【九州の礎を築いた群像 西部ガス編(2)】「大衆との共存にはサービスしかない!」安左ヱ門の“お荷物”を再生したガス博士
 「同業者がこうもたくさんあっては効率が悪い。ここはみなさんと一致協力し、ガス事業を一体化させるのが得策であると考えますが、いかがかな?」 大正2年5月11日。日清講和条約(明治28年)が締結されたことで知られる割烹(かっぽう)旅館「春帆楼」(山口県下関市)で開催された九州瓦斯(がす)協会大会で、実業家の松永安左ヱ門(1875~1971)がこう呼びかけると拍手が湧いた。
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