【解答乱麻】教育評論家・石井昌浩 科学の未来見据え考えたい
1月下旬、理化学研究所のユニットリーダー・小保方晴子さんの記者会見に、日本中が沸き立った。マスメディアは「ノーベル賞もの」「リケジョの星」と彼女を天まで持ち上げた。小保方さんは一躍時の人となり、「おばあちゃんの割烹(かっぽう)着を着た研究者」「研究室はピンク色に染められています」などと、アイドルのような扱いだった。STAP細胞は細胞を弱酸性の溶液につけることによって細胞をリセット(初期化)して、どのような種類の細胞にもなる多能性を持たせ、再生医療を劇的に発展させると期待されている。