原発故障予測にビッグデータ活用 総合解析で素早く正確に 政府、全国で導入促す
政府は5日、原子力発電所の安全性を向上させるため、原子炉や配管などの設備の故障を迅速に予測できる新システムを活用する方針を固めた。各設備の温度や圧力、振動などの「ビッグデータ(大量情報)」を総合的に解析することで、従来と比べて素早く正確に「危険」を予測できる。中国電力が島根原発で独自に行った実証実験を踏まえ、政府として全国の原発への導入を促す方針だ。原発事故の危険察知能力を向上させ、原発再稼働に向けた国内の機運を高める狙いがある。