窮地にこそ娯楽を!日本人「弁士」、混迷のウクライナで国際映画祭出演へ
分裂の危機が続くウクライナで6月に開催予定の国際映画祭「Mute Nights(静かな夜の映画祭)」に、活動写真弁士、片岡一郎さん(36)の出演が決まった。開催地は暫定政権側と親ロシア派が衝突を繰り広げた南部オデッサ。「これはさすがにないだろうと思っていたら、4月下旬になって急に『ぜひ来てくれ』と頼まれて…」とにこやかに語る。不安をよそに二つ返事で引き受けたのは、日本文化を届ける熱意と、窮地でこそ娯楽が求められるという信念からだった。