【話の肖像画】李方子妃を支えた韓国人 金寿姙(93)(5)
雪だろうと雨だろうと、妃殿下が恋しいからご陵参りをするのです。嵐の後に訪れたときは、行く手を遮る倒木に難儀したこともあります。吹雪の中を足を滑らせながら訪ねたときは「なぜこんなに苦労してまで来たのだろうか」と自問しながら切なくなったこともあります。あるときは大きなヘビがお墓の前に横たわっていました。普通なら悲鳴を上げて逃げ出していたところですが、不思議と妃殿下が守ってくださっているような気がして平気でした。
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