キラリと光る春夏の観光素材 和歌山県有田地域
和歌山県中部の有田地域から県有田振興局企画産業課の鈴川典之さん、児嶋史晃さん、横谷道雄さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、本格的な観光シーズンとなる春から夏の話題を話した。有田地域は海、山ともに観光素材が豊富。白浜温泉などの行き帰りで通過することが多いが、実はキラリと光るスポットがある。ハモやタチウオで知られる箕島漁港では5月4日から毎月第1と第3土曜日に朝市が開かれる。とれたて鮮魚が安く手に入ることから近年はバスツアーに組み込まれることもしばしば。セブンイレブンのCMに登場した生石高原は4月29日が山開き。
鈴川さんのお勧めは、有田川町の観光ぶどう園「有田巨峰村」。ミカンなど柑橘系のイメージが強いが、ここのブドウ狩りはインバウンドにも好評だ。「食べ放題でお土産付き。関西一の広さを誇るブドウ園です」。広川町のブルーベリー狩りも「そのままですごく甘い」と鈴川さんのお気に入り。
児嶋さんのイチオシは「和歌山牟三荘」。個人オーナーが所有するクラシックカー、ビンテージバイクが300台以上。黒部ダムを走っていたトロッコ列車は施設内を走行し乗車することもできる。年に数回しか一般公開されない知る人ぞ知る存在で、直近では5月6日が公開予定日。「よく個人でここまでやるな、というテーマパーク。なんと見学は無料です」。
横谷さんは「ゆあさ行灯アート展」。醤油蔵などが続き、重要伝統的建造物群保存地区に指定された古い町並みを行灯のやさしい灯りで灯す。例年より10日ほど遅らせた4月25―29日に開催。「地域が一体となった取り組みです。シラス丼など夕食とセットにして見学しては」。
3人がお土産に持ってきてくれた「亀田の柿の種ぶどう山椒」は、有田地域の特産品・ぶどう山椒と新潟の銘菓・柿の種が婚活で結ばれた。香り豊かでビールに合う。4月末までの限定販売だ。
和歌山県有田地域の皆さん