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【小畑三秋の歴史よもやま(7)】歪んだ「古代への情熱」…「歴史」という財産を傷つける陵墓盗掘事件の罪深さ

【小畑三秋の歴史よもやま(7)】歪んだ「古代への情熱」…「歴史」という財産を傷つける陵墓盗掘事件の罪深さ
 宮内庁が陵墓として管理する奈良県天理市の大型前方後円墳・西殿塚古墳(にしとのづかこふん、全長230メートル)が、東京在住の歴史愛好家の男性に盗掘されていたことが昨年夏、明らかになった。パトロール中の宮内庁職員が偶然見つけたために大きな被害こそなかったが、墳丘は高さ1メートルほどの生け垣で囲まれるだけで特に防犯設備はなく、広大な古墳では再発防止も容易ではない。副葬品を狙う盗掘は中世に頻発したが、明治以降は激減。人々の皇室への畏敬の思いが陵墓を守ってきたといえるだけに、関係者に衝撃を与えた。
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