北陸新幹線で富山へ 東京で観光イベント開く
2015年3月、北陸新幹線が開業すると東京-富山間は乗り換えなしで約2時間に短縮される。富山県が東京での観光PRに力を入れている。富山県は2月28日、東京の代官山・代官山蔦屋書店ガーデンギャラリーにメディア関係者を招き観光説明会を開いた。
富山観光と言えば立山黒部アルペンルートや黒部峡谷、世界遺産の五箇山合掌造り集落が有名。しかし、この日、紹介したのは北陸新幹線開業を控え、首都圏マーケットに知っておいてもらいたい、散策や郷土食の食べ比べなど春を満喫できる16の観光プラン。今シーズンの限定プランとして売り出し、来年の本番に向け旅行商品化を探る。期間は5月6日まで。
16プランのうち、半数の8つには食を盛り込んだ。郷土食を代表するます寿し味比べの旅は富山市の松川周辺で。4軒の老舗ます寿し屋をめぐってます寿しをテイクアウトしたら、松川沿いの桜並木でのピクニックを提案。3月下旬からは桜のトンネルの下、遊覧船も運航される。
高岡市では高岡昆布の旅。富山県は1世帯当たりの昆布購入額が53年連続で日本一。高岡市では昆布おにぎりから、こんぶスイーツまでおいしい昆布の旅が楽しめる。
観光説明会では出席者にます寿しと昆布スイーツがふるまわれた。
そのほか上市町では護摩堂の摘み草料理や大岩そうめん、黒部市では牧場のスイーツめぐりや漁港グルメ、氷見市では氷見産の煮干しを使った氷見カレーを旅プランとして紹介されている。
16の旅プランはハンドブックやウェブサイトで詳しく見ることができる。
富山の魅力を都民にダイレクトに発信するイベントも開催されている。観光説明会が開かれた代官山蔦屋書店では4月中旬まで富山県に関連する出版物や特産品の展示や販売が行われている。
また、東京・丸の内の丸ビルでは「とやまウィーク・イン・東京」が3月17日から23日まで行われている。
会場は丸ビル1階のイベントスペース「マルキューブ」。「おわら風の盆」などの伝統芸能を上演する特設ステージや工芸品の製作実演コーナー、ます寿しや地酒など富山の特産品を販売する「とやま まるまるマルシェ」コーナーを開設。
会場内の「カフェease」では県産食材を使ったメニューを提供する「とやま まるまるキッチン」がオープンしている。ここでは日替わりで3種のます寿し比べセットや3種の地酒のみ比べセットなどを提供する。
後半の3月21-23日の3日間は、マルキューブの吹き抜けの壁面に富山の雄大な景色を投影するプロジェクションマッピングが行われる。1回5分間、各日2-3回上演される。