まち歩きやミニツアーをPR ツーリズムおおいたが大阪で商談会/大分
社団法人ツーリズムおおいた(西太一郎会長)は5月29日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で「おおいた観光ツーリズム商談会」を開いた。旅行会社ら約40人を招き、まち歩きや駅を拠点にしたミニツアーなど大分県観光の最新情報を提供した。大分県では今秋のJRとのキャンペーンを控え、鉄道を使った観光プログラムの充実を図る。九州新幹線の乗客を大分に誘客しようと「まちあるき観光列車」を運行、駅から始まるミニツアーも設定する。特産の柚子コショウづくりやご当地グルメを味わうものなど主要駅を拠点に40以上のツアーを用意する。
また、県内55団体・約1800人でつくる「大分県ふるさとガイド」が各市町で散策案内コースを設けている。豊後大野市や竹田市では、韓国語で"家に帰る細い道"を意味するオルレと銘打って、地元住民と触れ合い温泉や宿を組み合わせた約12キロのウオーキングコースも今年3月に作った。
10月中旬―11月中旬にかけては臼杵市や日田市など4市で、日本有数の生産量を誇る大分県の真竹にちなんで竹灯篭のライトアップイベントも行う。豊後大野市と姫島村では2014年の日本ジオパーク認定を目指してジオパーク構想が本格化し出している。
大分県では、九州を貫く新幹線を縦軸に、そこから派生する在来線を横軸の「スローな旅」と位置づける。湧出量が毎分29万5740リットル、源泉数が4788本といずれも日本一を誇る温泉、関あじ・関さばや豊後牛などの食を本物と出会う旅としてアピールしていくという。
商談会では、耶馬溪の整備が進み旅行会社向けに助成金を設定している中津市、着物のレンタルと着付けをセットに着物姿でのまち歩きを勧める杵築市などが旅行会社へ熱心に話していた。
大分県観光・地域局の森竹嗣夫局長は「関西とは古くから結びつきが強いが、あまり熱心には誘客してこなかった。遅ればせながらの第1回目の商談会だが、関西の人たちが行きたいという旅行商品をぜひ造ってください」と呼びかけた。