【鈍機翁のため息】(41)風車の冒険 II 串団子コンビ誕生す
キホーテはなかなかしたたかであった。遍歴の旅に出るそぶりを見せず、近所に住む善良で妻子持ちの農夫サンチョ・パンサに目を付け、自分の従士になれば島の領主になることも夢ではないと、さかんに口説いていたのである。さらに、路銀を捻出するため、家にあるなにやかやを二束三文で売り払った。
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