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【ワインのこころ】シャンパンの神髄をみせてくれたグラスの魔力 青木冨美子

【ワインのこころ】シャンパンの神髄をみせてくれたグラスの魔力 青木冨美子
 昨今、「シャンパンは(縦に長い)フルート型より、白ワイングラスで!」と語る生産者が増えてきました。「シャンパンは泡のあるスティルワイン」の発想です。そこで、オーストリアの名門ワイングラスメーカー『リーデル』のチーフ・ワイングラス・エデュケイター、庄司大輔氏と組んで、個性が異なる2メゾンを選び、本邦初の試みをしました。シャンパンは発酵も醸造もステンレスタンクのみのローラン・ペリエ(以後LP)と、樽使いのスペシャリストで平均使用年数は約40年、100年物の樽も使っているボランジェで、それぞれ、ブリュットL・P&ロゼ、スペシャル・キュヴェ&ロゼの計4アイテムを準備。(写真、左から)白ワイングラス(LP用)、マシンメードのフルート、ハンドメードのフルート、赤ワイングラス、白ワイングラス(ボランジェ用)を使いながら、味わいを引き立てるグラスを検証しました。 「ピノ・ノワール100%のLPロゼは白ワイングラスで試すと赤系果実の香りがより強調され、ハンドメードのフルートだとシャンパンの繊細な質感がまるでハイビジョン画像をみているようにキャッチできる」と庄司氏。続けて「赤ワインを5~6%だけブレンドしているボランジェ・ロゼを赤ワイングラスで飲むと果実たっぷりのデザートに拮抗するほどの芳醇な香りを放ち、泡の感触を残しつつ、よりスティルワイン的な側面が感じ取れる」とのコメントも。ブドウ品種ごとの個性に合わせたグラスを開発してきたリーデルの神髄を感じた、有意義で価値あるイベントになりました。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS (動画))
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