国内旅行DIは遷宮効果継続などで続伸 JATA、12月期の旅行市場動向
日本旅行業協会(JATA)の12月期(10―12月)旅行市場動向調査の結果によると、国内旅行の景気動向指数(DI)は13で前期(7―9月)より1ポイント上昇した。海外旅行はマイナス19と低調だが前期より4ポイント改善、継続して復調傾向を示した。国内旅行は3期連続のプラス数値を記録。伊勢神宮の東海3県(三重、愛知、岐阜)、出雲大社の山陰、長崎の夜景が魅力の九州が好調だった。大手旅行会社からは「宿泊単価の上昇もみられる」「TDR30周年と式年遷宮の好影響は今年度いっぱい続くだろう」。次期(1―3月)は消費税増税の駆け込み需要も明らかでなく、目立ったイベントもないため、DIは2との見通し。
一方、海外旅行は緩やかな回復が続く。東南アジアが好調で、北東アジアも徐々に回復傾向にある。次期もこの傾向が続き、DIはマイナス15を見込む。
調査は4半期ごとに実施。今回はJATA会員320社が回答した。