【正論】火葬導入で御代替わりの事思う 国学院大学名誉教授・大原康男
ほぼ1カ月前の11月14日、宮内庁は天皇皇后両陛下の御喪儀に火葬が導入されると発表した。御陵・御喪儀全体について「極力国民生活への影響を少なくする」との両陛下のご意向に沿って、御陵の形態は天皇陵と皇后陵を一体的なものとする。その規模も昭和天皇・香淳皇后陵の8割程度の大きさに縮小する。御火葬の施設は武蔵野陵墓地内にその都度設け、資材・火葬炉などは再利用する-以上が概略だ。火葬導入に伴う御喪儀の儀式の改定や葬場殿(御喪儀が営まれる臨時の建物)の場所などはなお検討中とされる。