「リョーマの休日」を継続 高知県、「高知家」と連動も
高知県観光コンベンション協会はこのほど、大阪市北区の大阪新阪急ホテルで観光説明会を開いた。食の魅力や、四国霊場開創1200年などを訴え、2014年度の商品化をアピールした。同協会の岡林秀典誘致推進本部長は、14年度以降も「リョーマの休日」キャンペーンを継続していくと発表。「高知県民を一つの大家族と捉えた『高知家』と連動させ、食資源を前面に出した『高知家の食卓を楽しもう』を行う」。
高知家の食卓では県内30万世帯を対象に、県外観光客に勧める店と料理を県民総選挙で決める。岡林本部長は「来年4月には選挙結果を反映したパンフレットを観光客向けに作成・配布するので、観光地と食を組み合わせ、季節感とテーマをPRしたい」と話した。
高知県観光振興部の山脇深観光政策課長はリョーマの休日キャンペーンについて、スタートから1年6カ月で4万8千人が利用した「龍馬パスポートⅡ」をバージョンアップし、さらに周遊を楽しめるようにすると紹介した。
四国霊場開創1200年については、「修行の道場」とされる高知県内の16の札所では、特別開帳や節目の年ならではの特典を設けている。山脇課長は、どの札所も観光地に近いことが特徴で「ぜひ観光コースに組み込んでほしい」と訴えた。31番札所「竹林寺」では50年ぶりに秘仏を公開することも伝えた。
また室戸キンメ丼、安芸釜あげちりめん丼、ごめんケンカシャモ鍋、鍋焼きラーメン、四万十ポーク丼、きびなご丼などのご当地グルメを食べることができる団体旅行受入施設も紹介。体験する食資源としては「土佐の酒蔵見学」「カツオの本場でタタキづくり体験」「田野町完全天日塩製塩体験施設」などをアピールした。
次いで旅行会社への支援事業について説明した。募集型企画旅行は県内宿泊人員に対して1人当たり最大800円、受注型企画旅行はバス1台当たり最大2万5千円を助成するほか、高知龍馬空港の利用やパンフレット作成などについても支援する。
この後、個別商談会、意見交換会も行った。