ありがとう!元気です―京都・嵐山が復興(2) 大雨当日の状況
―9月16日深夜からの大雨以降、どのような状況でしたか。
深夜3時半ぐらいに川から水が溢れはじめました。それから1時間ほどした4時半の時点で旅館の外で腰のあたり、館内では膝上まで冠水しました。その段階で電気系統がダメになり、1階は停電し断水になりました。スタッフとのコミュニケーション強化へ
自宅にいた私は宿に行こうとしたものの、特別警報が発令されており、宿に入れたのは明るくなってからでした。満館でしたが、幸いにも近くの駐車場への浸水はありませんでした。10時半ごろにはすべてのお客様に無事お帰りいただくことができました。
フロント、広間、事務所、調理場など1階部分がすべて使えなくなりました。冷蔵庫、冷凍庫、洗浄機をはじめ建物の土台から補修することになりました。その日の午前中から工務店の方にも来ていただき、畳を上げたり、泥かきなどの復興工事が始まりました。
多方面からの支援に感謝を語る中西さん
―何が一番大変でしたか。
泥かきも大変でしたが、ものすごい量の食器を水洗いし、消毒する作業にもっとも時間をとられました。
55人ぐらいパートの人たちがいて洗い場、掃除、中番として働いてもらっています。ただ、普段はお互いに顔を合わせることがありません。今回、パートのみなさんにはボランティアで作業に参加していただき、一緒に共同作業を行ったことでコミュニケーションが図れたと思っています。それがこれからの宿の運営にプラス効果として現われると思うので、楽しみです。
これまで通りの嵐山の風景。渡月橋の往来も盛んだ
(トラベルニュースat 13年11月10日号)
→ありがとう!元気です―京都・嵐山が復興(3) 強い思いと団結力に続く
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