【書評倶楽部】興福寺貫首・多川俊映 『最後の版元―浮世絵再興を夢みた男・渡邊庄三郎』高木凛著
--吾人(ごじん)が、浮世絵を賞玩するに当たりては、他派の名画を賞玩すると大(おおい)に異なるものあり。即(すなわ)ち作品として尊重すべきは、肉筆の絵にあらずして、版画なり。浮世絵の妙趣は、版画に於(お)いて、初めて完全にこれを味(あじわ)ひ得るものなり。
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