日本の旅行をもっと面白くする

  • 掲載記事数: 173472件
Home > その他 > 【次代への名言】幕末維新青春伝編(96)

【次代への名言】幕末維新青春伝編(96)

【次代への名言】幕末維新青春伝編(96)
 渋沢栄一著『徳川慶喜公伝』によると1867年末、戊辰戦争の火ぶたを切る鳥羽伏見の戦いの直前、「幕府軍将士は激高しております。かくなる上はこの大坂城から兵を率いて京へ」と言上する老中、板倉勝静(かつきよ)に対して15代将軍、慶喜はこう反問した。「『孫子』にいわく、彼(敵)を知り、己を知れば百戦して危うからず-と。では譜代や旗本の中に西郷吉之助(隆盛)ごとき者はいるか」 板倉は「おり申さず」と答えるしかない。さらに慶喜は大久保一蔵(利通)をはじめ、数人を列挙して同じ質問を重ねた。同じ答えを返すばかりの板倉に慶喜は「みよ。それだけ人物が払底しているならば薩摩に勝てるわけがなく、結局は朝敵の汚名を蒙(こうむ)るだけだ」と断言した。
この記事の続きをよむ

最新の旅行ニュースをお届け!