新幹線で近くなる 新潟県、関西からの誘客強化(2) 観光商談会・大阪
大阪では18日、北区の大阪第一ホテルに旅行会社18社23人を招き開いた。北陸新幹線の開業で大阪―新潟間が約1時間短縮し、3時間半で結ばれることを強調。「鉄道旅行の圏内になる」(田村観光局長)とアピールした。DCもさることながら、京阪神の旅行会社にアピールしたのは、県旅館ホテル組合が全県で展開する「にいがた朝ごはん」「にいがた地酒の宿」、14年に節目を迎える「周年祭」の3つ。
朝ごはんは昨年秋からスタートし、県内産にこだわった朝食を現在22地域・142の宿泊施設が提供している。地酒の宿は、酒蔵とタッグを組み23地域・65施設が参画する。「宿泊した次の日の朝食が待ち遠しくなります」「究極の晩酌を提供します」と田村観光局長はアピールした。
周年祭は、月岡温泉が開湯100年を迎え、上越市の城下町・高田は開府400年になる。近年「越後のミケランジェロ」と注目され、県内の寺社仏閣に多数の作品が残る石川雲蝶は生誕200年を迎える。
さらに、14年4月8日には佐渡汽船の新造船「ときわ丸」が新潟港―両津港に就航し、佐渡への旅が快適便利に。再来年春には京阪神方面から、佐渡への玄関口になる直江津から高速船の就航も計画されている。
JR東日本新潟支社営業部の中村浩之部長はDCに伴う観光列車の運行などについて紹介した。前述の周遊観光を促すためで、新潟―会津若松間の「SLばんえつ物語」に今年春からグリーン車が登場していることや、新潟から県北の村上や山形県酒田方面を結ぶ特急「いなほ号」に最新型のE653系が順次投入される計画だ。
中村部長は「県内でICOCA、Pitapaも利用できるようにしました。地域の皆さんと一緒に万全の受け入れ態勢でお待ちしています」。
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