【次代への名言】幕末維新青春伝編(86)
1865年10月初旬、「欧米5カ国との修好通商条約の締結を追認する代わりに兵庫(神戸)の早期開港は不可とする」という孝明天皇の勅命がもたらされた。幕府にとって長年の、そして最大の懸案の一つが解決した。直後、小笠原長行の肩書から「老中格」の「格」がとれ、彼はいまだ世子の身ながら、異例中の異例といえる“正”老中に昇進した。残る懸案は、長州藩に対する再征問題である。長行に課せられたのは長州藩との交渉、また戦闘で一軍を指揮することだった。
日本の旅行をもっと面白くする