島根県、学習旅行をアピール 大阪で説明会
島根県観光連盟はこのほど、大阪市北区の島根ビルで教育旅行素材説明会を開いた。教員など学校関係者と旅行会社の教育旅行担当者を集め、修学旅行先として魅力を訴えた。説明会でははじめに、古代出雲史の権威でNPO法人出雲学研究所の藤岡大拙さんが講演した。藤岡さんは、出雲が神話の宝庫であるとした上で、以前は遺跡など考古学的に実証されず出雲王国は学界から否定的な見方をされていたという。それが1984年、出雲市の荒神谷遺跡から銅剣358本が見つかったことを皮切りに、古代出雲の権威を示す大型遺跡の発見が相次いだ。
藤岡さんは「それまでの常識、定説が覆されました。不思議な霊力のような力がある、それが出雲です」などと話した。
素材説明会では、この日に合わせて制作された「教育旅行素材集」が配られ、出雲、松江、隠岐エリアについて紹介した。
観光連盟の早川正樹・教育旅行誘致コーディネーターは「関西から島根への中高生の修学旅行は、広島の平和学習と石見や出雲、隠岐を組み合わせるのがオーソドックス。広島から松江へは高速道路が順次開通しています」などと紹介。門脇弘政専務理事は「歴史文化を学ぶ最高の素材があります。体験学習もあり、実りある学習旅行にしていただきたい」とアピールしていた。